サーシャ•バイン 「心を強くする」

ソフトテニスやってると自分にブチ切れてしまう癖があるので、アンガーマネジメントの本探すときに買った本。大坂なおみとかセリーナのコーチしてたサーシャバインという人が書いたらしい。自分はプロアスリート出されると弱いが、それがテニスならもっと弱い。まあ実際に本人が書いたかは知らないが。ゴーストライターだとしてもアスリート系の本は好きで、この本もまあ気に入った。なんというか、すっごく面白いことが書いてあるとかじゃないけれど、プロのテニスコーチの言葉という装飾をつけると説得力が違う。本を読むというより、コーチが自分に向けた言葉、みたいに思い込むことで、実践できる度合いが一気に上がる。自分もコーチみたいな人がいればなあと思うので、この本をコーチ代わりにしようとか思ったり。もし自分が億万長者になったら、個人トレーナーつけて色々教えてもらいたい。

以下、好きな箇所とメモ


•「日頃の小さな決断で、あえて『面倒な方』を選んでおく」

この本で自分が一番見返した言葉。疲れてると勉強•筋トレはおろか食器洗いやシャワーもサボったり後回しにしがちなので、ずっとこれを頭に反芻してる。このページに常に栞を挟んで、できるだけ毎日見て、心と体に刻み込みたい。少なくとも最近は効果があって、洗濯とか食器洗い、プロテインの準備なんかもサボらず毎日やれている。この調子この調子。

•「『ごめんなさい』をNGワードにする」

よく見返す箇所その2。自分はすぐごめんなさいっていうし、つい自分が悪いと考えがち。とにかく自分が正しいっていう人間は糞だが、自分はもうちょっと自分が正しいと思うようにした方がいい。あとソフトテニスに関していえば、この精神は超大事だと思う。せいぜい7ゲーム、早ければ4ゲームで終わるんだから、ごめんなさいなんて言ってる暇はない。ミスも全部OKと思って、ひたすら行くしかないのだ。

•「迷ったら、『絶対に自分ファースト』でいい」

よく見返す箇所その3。2個めと同じで、自分は我を通す力がとにかく弱いから、こういう補助輪をとにかく使って、そういう箇所を鍛えたい。臆病なのは、優しいことではない ちゃんと自分も大切に。

•「『この作業を続けていると、いずれは飽きる』ということを前もって頭に入れておく」

自分は意志が弱いので、大抵のことは長続きしない。上の言葉でいいと思うのは、プロのテニスプレーヤー達の世界でもトレーニングには飽きることがある、っていうのがわかること。彼らは自分より遥かに意志が強いだろうけど、それでもどこかで飽きてしまうから、そうならない工夫がいるのだろう。努力に飽きたりうんざりすることを否定する必要はない。そう、飽きていい。そのうえで、上手くモチベをリフレッシュしよう。


書き出すと延々と長引きそうなので、この辺で。

最後に一つ、この本で好きなところがあって、主に言及されるのは大坂なおみだけど、ちょくちょくセリーナのエピソードも混じること。大坂なおみ以外のコーチもしてきた人なので、色んな世界が垣間見える。この本で一番面白いのはテニス選手の実際のエピソードが交じるときで、それが大坂なおみだけに限らないから、ただのヨイショ本って感じが薄れてるのがいい。

以上、サーシャ•バインの「心を強くする」でした。