読書のアウトプット サンフォードマイズナー 8章

とりあえずここをアウトプットに使おう。 更新されずに放置されてるSNSほど、寂しいものはない。

サンフォード•マイズナー•オン•アクティングの8章、「続•感情準備」。読みっぱなしだと読んだ実感も湧きにくい。あまり仕事というワードは使いたくないが、何かするならそのアウトプットは明確にするに限る。 それはさておき。以下自分のメモ。


「せりふは一艘のカヌーのようだ」 「そして、カヌーの下を感情の川が流れる。せりふは川の上に浮かんでいる。もし川の水が激しく流れているとしたら、言葉は急流のカヌーのように出ていく。すべては感情の川の流れ次第打。せりふは感情の状態の上に乗っている。」

冒頭のこの言葉。俳優さんのワークショップでよく聞いた「感情の川」ってやつの由来はここなのだろうか。そのちょっと後に「君がここはこうだと考えた感情と関係づけて、せりふを覚えてはいけない。」という言葉がある。そのシーンの中で、自分に自然と湧き上がる感情を使え、ということだろうか。作り物ではなく、本物の感情を。そして、本物の感情をシーンの中で産むために感情準備が必要になる。

感情準備について、大げさなものを用意する必要はない。機嫌がいい状態を準備するとは、ヒステリックに喜ぶ状態になっておくことではない。ただ小さなものでいい。そのシーンに必要な感情にベクトルの向きを揃えていく、というイメージだろうか。ベクトルの向きは準備して揃えておく。ベクトルの大きさは?それは準備するのではなく、芝居の中の状況が与えてくれる。感情の小さい種火を持っておけば、状況がそれを大きな火にしてくれる。そういうことじゃないか。

「想像上の状況の中に存在するものに感応する人間となれ。演技をしようとするな。演技は自然にされるんだ。」演技をしようとするな。いい演技をしたかったら、演技をしようとしないこと。逆説的というか、なんというか。

とにかく、演技をしようとするな。感情の流れにまかせろ。そして相応しい感情が流れるよう、感情準備をするのだ。 しかし、どうすれば適切な感情準備ができるのか、成功率を上げるためのコツは何なのか。 そこはちょっと読み取れなかった。 またおいおい考えよう。

その他Tipsのようなこと

•演技において、よい結果を出そうと頑張るのはよくない。自然体に、自分の感情に任せた方が、演技はうまくいく。うまくやろうとすると演技は「演技」になるが、自然体なら演技は「リアル」になる。

•「何かが起こるまで何もするな」これも上に通じるものだ。自分の感情を無理にひけらかそうとしてはいけない。ただ、感情が、本能がそうだと言ったときに行動する。「俳優はみんな自己露出家だ」でも、露出狂ではダメ、ということらしい。見せる節度は持たねばならない。

•「できるだけ多くのせりふを覚えろ。なぜなら、次のせりふについて考え始めると、感情の流れが止まるからだ。」せりふは覚えるに越したことはない。少なくとも、それが目の前の状況に集中する妨げとならないようにしておこう。